「ある日車屋で車をローンで購入しようと思ったら、審査に落ちてしまった」。
「過去に債務整理や支払いの延滞経験があり、もしかしたら自分はブラックリストに掲載されているかもしれない」。
そんな不安をお持ちの方のために、「ブラックリストはローンで車を買えるのか」について解説していきたいと思います。
また、自分がブラックリストになっているのか確認する方法もまとめました。
ブラックリストに載るとどうなるのか?
ブラックリストに載るとどうなるのでしょうか?
ブラックリストに載るというのは、「信用に傷が付く」とも言い換えれます。
具体的には、消費者金融などの貸金業者からまずお金が借りれなくなります。
なぜかというと、お金を貸したら返ってこないかもしれないというリスクを感じるからです。
信用情報という形になって様々な場所でブラックリストだということがわかってしまうのです。
お金が借りられないだけでなく、車のローンが組めない、クレジットカードが作れないなど、様々な制限があると言われています。
まずはブラックリストとは何か、基本的な内容から解説いたします。
ブラックリストとは
ブラックリストとは要注意人物や団体をリストアップされた情報を差します。
誰に対しての注意喚起かと言うと、ブラックリストの個人や団体と契約を組む企業や機関などに対してです。
たとえば任意整理や61日間支払い延滞をすると、通称金融事故と言われ、信用情報機関に登録されている自分の情報に「異動(延滞・保証履行・破産)」と記載されブラックリストとして扱われます。
個人がブラックリストになる理由として、支払いの一定期間における遅延や自己破産などが挙げられます。
それらを踏まえるとブラックリストは「支払い能力がないかも知れない」と企業や機関に情報を共有しているのです。
それでは、ブラックリストになる例を一部説明します。
ブラックリストになる条件
期間 | 内容 |
---|---|
5年以内 | ローンどの支払いを61日以上無断で滞納 |
5年以内 | 債務整理を行った |
5年以内 | 自己破産を行った |
10年以内 | クレジットカードの強制解約を受けた |
ブラックリストに載ってしまったらどうなるか
ブラックリストに掲載されると、冒頭でも述べたように「いくつか制限が掛かります」。
ブラックリスト制限の例
- 車などのローンの審査が通らない
- 新しく借入れができない
- ETCカードが使えない
- 携帯電話の分割購入ができない
- 保証人になれない
- クレジットカードが使えない
上記は一例ですが、ブラックリストの制限は主に金融系の手続き関連に影響があります。
ここで重要なのが「信販会社」の存在です。
信販会社とは
信用販売の略称で、取引債の商品の代金立替えや、クレジットカード・ローンなど信用供与を専門とした会社のこと。
銀行・不動産・ディーラーなどの販売店から、車や家をローンで購入した場合、販売店は一括で商品の代金を受け取ることができません。
そこで、信販会社が代金を立て替えて販売店へ支払います。
それだけでは信販会社にメリットがないため、手数料を販売店から受け取るという仕組みです。
信販会社が立て替えてもいいという判断をするのは、顧客の信用度を元にしているため信用情報を確認しています。
金融事故があると、その信用情報に履歴として残るため信用情報に難ありと判断された場合、審査に通らなくなると思ってよいでしょう。
理解を深めるために、ディーラーローンを例に図を作成してみました。
車のローンの仕組み
上記の図の通り、ディーラーローンというのは、信販会社を介しており審査基準は信販会社に委ねられています。
ローン審査の流れを簡単に説明しますと、以下の段取りで行われます。
ローン審査の流れ
- 仮審査
- 契約を結ぶと同時に本審査
- 指定日までに入金
- 車の納車
ディーラーローンの場合、本審査の結果は大抵当日中に審査結果が分かる所が多いです。
この時ブラックリストに掲載されていると、仮審査の時点で落とされる可能性があるのですが、本審査を通す際に信販会社にブラックリスト情報が伝わるのです。
ローンの支払いを延滞していたり、自己破産などの情報で「支払い能力がない」と判断され審査に落ちてしまう仕組みです。
ブラックリストに載っているか確認する方法
自分がブラックリストに載っているかわからないという方は多いかと思います。
何故なら、「あなたはブラックリストに入りましたよ」という通知はわざわざ来ないからです。
自分で特定の指定信用機関に開示請求をして確認しなければならないのです。
もしもローンの支払いを延滞した過去があって不安な場合や、ブラックリストが解除されているかも気になっている方は下記をご覧ください。
指定信用機関一覧
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
ブラックリストかどうか確認するには、上記の三か所に情報開示を求める必要があります。
請求の仕方は、電話・インターネット・郵便など様々です。
指定信用機関によって、申請方法が異なる場合がありますので公式サイトで確認することをオススメします。
申請をして届いた用紙の情報欄に「事故」などの記載があると、ブラックリストと登録されていることになります。
登録されてしまっていたら、車のローンは通らなくなってしまうのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
ブラックリストになるとローン審査は厳しい
以上解説したことをふまえると、ブラックリスト=信用を失っている状態ですので、信販会社を介するローンの審査は限りなく不利になります。
しかし、車を購入する際のローンの種類によっては審査の通りやすさが大きく違いがあります。
種類ごとに簡単な特徴や審査の通りやすさを詳しく見ていきましょう。
ローンの種類ごとに解説
銀行などのマイカーローン
銀行のローン通称マイカーローンの特徴として、「金利が低い」「車種によって金利は変動しない」「支払い中でも車の所有権は購入者のもの」「保証人不要」など、購入者にとって様々なメリットがあります。
しかしその分審査はとても厳しく、一定以上の収入がないと厳しいなど、通常でもローンは通りずらい傾向にあるのです。
信用情報は当然のように確認するため、まずブラックリストは通らないと言われています。
カーディーラー(自動車販売店)のオートローン
オートローンの特徴としては、「本人確認書類のみで申し込み可」「金利は変動したり銀行より高いが、マイカーローンに比べて審査が甘い」などのメリットがあります。
比較的ローンは通りやすいのですが、オートローンは自動車販売店が提携している信販会社とよばれるローン会社がおり、審査基準は全て仲介先に委ねられます。
自動車販売店単独で審査OKとは判断できないため、ブラックリストは審査から外されることがほとんどです。結論ブラックリストは通らないと言われています。
代表的な二つのローンについて見ていきましたが、結果は厳しいものでした。
別の手段を考えた時に、お金の借入れが浮かびますが、そもそも消費者金融やクレジットカードでの借り入れもブラックリストになった時点で不可能ですよね。
万が一消費者金融で借りられるところがあったとしても、高額な利子を付けられる可能性もあり、借金が膨れ上がってしまうので危険です。
残る選択肢としてはブラックリストが解消されるまで待つのが最善となってしまうのでしょうか。
正直な話、5年から10年間車がなくても大丈夫という方はブラックリストが解消されるのを待ってから購入される方が賢明だと思います。
逆に、解消まで待っていられないという方にオススメなローンがもう一つあります。
ブラックリストでもローンで購入可能
そんな時に選択肢として検討してもらいたいのが、自社ローンです。
実際に自社ローンでは、過去に債務整理をした・現在ブラックリストに掲載されている方でも車の審査に通っている方は一定数以上います。
5年も10年も、ブラックリストが解消されるまで待っていられない、今すぐに車が必要なという方は自社ローンで購入されるのがオススメです。
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しかし、保証人が必要なローンですので保証人が付けられない場合はまた別の手段を考えないといけません。
保証人が付けられない場合はこちらの記事が参考になります。↓
自社ローンはどうしたら利用できる?
自社ローンという言葉自体聞いたことがない方もいらっしゃると思います。
大まかに説明すると、自社ローンはオートローンとは違い、それぞれの企業がローンの審査基準を設けている「自社製のローン」になります。
自社ローンを採用しているカーディーラーや中古車販売店で車を購入すると利用できます。
冒頭で述べた通り、自社ローンというのは自社の基準を定めたローンのため企業によって審査に通りやすい・通りにくいが大きく変わります。
どの自社ローンを採用している店舗を選べばいいかわからないというのが正直なところかと思います。
まず間違いないのが、販売実績のある比較的大手企業を選ぶとより安心です。
自社ローン中古車販売で大手のオトロンを例に、自社ローンの具体的な利用方法を紹介していきます。
オトロンの自社ローンの利用方法まとめ
まず最初にオートローンとは違う、自社ローンの仕組みについて簡単に説明します。
自社ローンの仕組み
上記の図を比べて大きく異なる部分が、車のローン審査を通す際に外部の企業を介しているかどうかです。
さきほど解説した通り、ディーラーローン(図左)ではローンの審査は提携するローン会社が行っており、車屋がOKでもその企業がNGと言えば審査に落ちてしまうのです。
それもそのはずで、ローン会社は自動車販売店の代わりに車代金を立て替えており、購入者からの利子を付けた支払いでその分を回収するため、「確実に回収できないと損をする」ので慎重に審査をしています。
自社ローンにおいても、回収できないと損をするのは同じですが車が売れないと元も子もないので需要を広げるためにローンの基準を通りやすく設けています。
万が一支払いが滞ったとしても、損するのは自社だけなので他社が絡んでいる販売店よりも比較的ローンが通りやすい傾向にあります。
また、一般的な自動車ローンは金利がかかりますが、自社ローンでは比較的金利がかからない場合が多く、オトロンも金利は0パーセントです。
他社を介さないため、ローン審査の結果がでるのがとてもはやく、納車までスピーディーに終わることもあります。
ただし、自社で決めているローンとはいえ、いくつか条件があります。
頭金が必要なのか、保証人が必要なのか、収入証明書は?と疑問がいろいろあるかと思います。
FAQ方式でまとめてみましたので、気になる事項に目を通してみてください。
- 頭金は必要?
-
必要です。
契約した総額の役1割程度の金額が基準ですが、金額に関してはご相談下さい! - 頭金をすぐに用意できない
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契約当日に用意できない場合、給料日以降にご用意いただき、支払い開始を翌月にするなど状況に応じて選択可能です。難しい場合も販売員が相談にお乗りしています。
- 保証人は必要?
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必要です。しかし厳しい条件は設けておらず、専業主婦の方や遠方にお住いの身内の方でも審査に通過したケースがあります。
また、2021年7月よりMCCSローンという保証人不要のローンを開始する予定があります。もしどうしても用意ができない場合は今のうちから相談しておくとスムーズですね。 - 保証人になれる身内がいない
-
過去に、専業主婦の方など一定の収入のある身内以外の方が保証人になったケースも多数ございます。
難しい場合も一度販売員に相談してみてください。 - 収入証明は必要?
-
給料が手渡し・自営業の方の場合でも審査に通過した実績があります。
各ケースごとに対応しているので一度ご相談いただくのが確実です。 - ボーナス払いは可能?
-
可能です。
月額の支払いを抑えたい方が利用されていますので、販売員にご相談ください。
また、中古車の種類も常時500台以上取り揃えているので欲しかった車を購入できるチャンスがあります。
自社ローンに通るか不安がある場合は、公式サイトで仮審査を申し込むのがオススメです。
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