トヨタのプリウスは維持費が比較的安い車として知られていますが、実際にかかる税金の種類や金額まで詳しく知らない人も多いでしょう。
プリウスにかかる税金は、新車と中古車で異なり、中古車の場合は年式によっても金額が変わります。そのため、購入前に税金の種類や金額を把握しておかないと、想定していたよりも維持費が高くなることもあります。
そこで今回は、プリウスの税金はいくらかかるのか、自動車税や重量税などの内訳とあわせて解説します。税金以外の維持費やプリウスならではの税制上の特徴も紹介するので、プリウスの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
プリウスにかかる税金の種類
プリウスを所有するうえで知っておきたい税金は、「自動車税」「自動車重量税」「環境性能割」の3つです。
車の購入時には、他の車と同様に10%の消費税もかかりますが、今回は代表的な3つの税金について解説します。
自動車税
自動車税とは、普通車の所有者が毎年5月末に支払う地方税です。車種に関わらず排気量で金額が決まるのが特徴です。プリウスの自動車税は、2019年の税制改正によって年式で金額が異なるので注意しましょう。
2019年9月30日以前に新車登録されたプリウスの自動車税は39,500円、2019年10月1日以降に新車登録されたプリウスの自動車税は36,000円となっています。
重量税
重量税とは、車両重量や車種、年式などの要素で税額が決まる国税です。通常、新車の登録時や車検の際に支払います。
プリウスを新車で購入した場合、初回の重量税の支払いは0円です。ただし、購入するプリウスのグレードによって免税の対象期間が異なるので注意が必要です。
また、プリウスを中古で購入した場合は基本的に重量税の支払いが発生します。プリウスの重量税は、エコカーの本則税率が適用される場合、車両重量1.5t以下なら2年で15,000円、2t以下なら2年で20,000円が目安です。
環境性能割
環境性能割は、自動車を購入する際にかかる税金です。これまでは、車の取得価格に対して、0~3%の税金が課されていましたが、2026年3月31日をもってこの制度は廃止となっています。
そのため、プリウスを含め、2026年4月1日以降に購入する車においては、新車・中古車ともに環境性能割はかかりません。
参考:自動車税環境性能割の廃止について 一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会
プリウスの税金はいくら?
実際にプリウスにかかる税金は、モデルや新車登録時期によって異なります。
ここでは、モデル別の税金がわかる早見表と、同程度の排気量・重量のガソリン車との比較を紹介します。
プリウスにかかる税金の早見表
| モデル | 新車登録時期 | 自動車税(年額) | 重量税(2年) | 環境性能割 |
|---|---|---|---|---|
| 60系(現行) | 2023年~ | 36,000円 | 0~20,000円※ | なし |
| 50系 | 2019年10月~2023年 | 36,000円 | 15,000円 | なし |
| 50系 | 2015年~2019年9月 | 39,500円 | 15,000円 | なし |
| 30系 | 2009年~2015年 | 39,500円 | 15,000円 | なし |
※60系の新車登録時はエコカー減税により重量税が0円となります。またその後、車検時の金額は車両重量やグレードによって異なります。
※重量税はエコカーの本則税率が適用される場合の目安です。
50系は同じモデルでも、新車登録時期によって自動車税額が異なります。2019年10月以降に新車登録された車両は36,000円、それ以前に登録された車両は39,500円です。
初年度のプリウスとガソリン車の税金を比較
| 税金 | プリウス | ガソリン車 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 36,000円/年 | 36,000円/年 |
| 新車登録時の重量税 | 0円 | 36,900円 |
| 環境性能割 | 0円 | 0円 |
| 年額 | 36,000円 | 72,900円 |
プリウスと同程度の排気量・重量のガソリン車(エコカー減税対象外)と比較した場合、新車購入のケースだと購入初年度の税金は、約2倍程度変わってきます。
重量税はずっと0円ではないため、差は縮まってきますが、プリウスの税金は他の車と比べて比較的安いといえるでしょう。
プリウスの税金が安い理由
プリウスの税金が他の車と比べて安くなる主な理由は、「エコカー減税の対象になること」と「13年超の自動車税重課の対象外になること」の2つです。
以前は燃費性能に応じて環境性能割も優遇されていましたが、環境性能割は2026年3月31日をもって廃止されたため、現在は他の車との差がなくなっています。
エコカー減税の対象になるから
エコカー減税とは、燃費性能が良い車に対して、重量税を優遇する仕組みです。環境にやさしい車への買い替えを促進するために導入された制度です。
プリウスを新車で購入する場合は、初回登録時の重量税が免税となります。また、プラグインハイブリッドモデルであれば、5年間免税が続くなど、グレードによって免税の対象期間が異なります。
ただし、免税期間が終わると通常の税率に戻るため、注意が必要です。
13年超の自動車税重課の対象外だから
エコカー減税と同様に環境にやさしい車への買い替えを促進するための制度として、新車登録から13年を過ぎると、自動車税が約15%上がる仕組みがあります。
しかし、プリウスはハイブリッド車のため、13年超の自動車税重課の対象外となっています。長く乗り続けても税金が上がらない点は、プリウスのメリットの1つです。
税金以外でプリウスにかかる維持費
ここまでは、プリウスの税金について解説してきましたが、プリウスの維持費を考えるうえでは、「ガソリン代」「車検代」「任意保険料」「メンテナンス費用」も重要なポイントです。
それぞれの費用がどのくらいかかるのか、詳しく解説していきます。
ガソリン代
プリウスは燃費性能に優れているため、ガソリン代も比較的安く抑えられます。
現行プリウス60系の売れ筋である2.0Lハイブリッド・2WDモデルは、WLTCモード燃費(国土交通省審査値)が28.4km/L、実燃費が22.88km/Lです。
2026年8月時点のレギュラーガソリン価格170円/Lでシミュレーションすると、年間のガソリン代は以下のとおりです。
| 年間走行距離 | 年間のガソリン代 |
|---|---|
| 3,000km | 約22,000円 |
| 5,000km | 約37,000円 |
| 8,000km | 約59,000円 |
参考:トヨタプリウス 主要諸元表
※実燃費はe燃費のデータを引用
例えば、年間8,000km走行する場合は、年間約59,000円が目安になります。
ただし、実際の燃費は走行環境や運転方法によって変わるため、上記の金額はあくまで目安として参考にしてください。
車検代
プリウスの車検で支払う主な費用は、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代、車検基本料の4つです。これらを合わせたプリウスの車検費用は、6~10万円程度が目安です。
自賠責保険はすべての車に加入が義務付けられている保険で、普通車の場合は24か月で17,650円です。保険会社による金額の違いはありません。
また、車検を受ける際には検査手数料として印紙代が必要です。金額は車検を受ける方法などによって異なりますが、2,000円前後が目安となります。
これらの法定費用に加えて、車検を業者に依頼する場合は車検基本料がかかります。さらに、車両の状態によって部品交換やオイル交換などの整備による追加費用が発生する可能性もあるので注意が必要です。
任意保険料
プリウスの任意保険料は、年間3~10万円程度が目安です。任意保険は、自賠責保険では補償されない対物賠償や車両の損害などに備えるための保険です。加入は任意となっているものの、万が一の事故に備えて加入するのが一般的になっています。
保険料は、年齢や等級、運転免許証の色、補償内容などによって異なります。特に10代・20代の若い人は保険料が高くなりやすく、車両保険を付ける場合などは年間10万円を超えるケースもあるので、保険会社の公式サイトなどから事前に保険料のシミュレーションをしておけると安心です。
メンテナンス費用
プリウスを維持するためには、タイヤやエンジンオイル、ワイパーなどの消耗品を定期的に交換する必要があります。走行距離や車の状態によって異なりますが、年間2~5万円程度をメンテナンス費用として見込んでおくとよいでしょう。
プリウスは中古車の流通台数が多く、中古部品や社外パーツも豊富に流通しています。そのため、一般的な整備や部品交換であれば部品を確保しやすく、修理費用も比較的抑えやすい車種です。
ただし、ハイブリッドシステムや駆動用バッテリーなどに不具合が発生すると高額な修理費用がかかることもあるので、中古のプリウスを購入する際は注意しましょう。
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本記事では、プリウスにかかる税金の種類や金額、税金以外の維持費について解説しました。プリウスはエコカー減税の対象となるため、新車登録時の重量税が免税になるなど、一般的なガソリン車と比べて税金の負担を抑えられるのが特徴です。
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