カーローンの月々の支払額が高額な場合、ローンの借り換えを考えている方もいるのではないでしょうか。金利が低いカーローンへ借り換えると、月々の家計の負担を抑えられます。しかし、総支払額を減らせる反面、借り換えにはデメリットが存在するのも事実です。
そこで今回は、カーローンの借り換え方法やメリットとデメリット、借り換え先を選ぶポイントなどをわかりやすく解説します。カーローンの借り換えを行いたい際に役立つ情報を紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
カーローンの借り換える方法が知りたい!
カーローンの借り換えとは、現在契約しているカーローン会社とは別のカーローン会社で新たに契約を結び、その借り受けた資金で現在のカーローンを繰上返済することです。
以下では、カーローンの借り換え手順や必要書類について詳しく解説します。
カーローンの借り換える手順
カーローンを借り換える際は、どのような手続きを行えば良いのでしょうか。借り換えの申し込みは、店頭またはWeb上で行うのが一般的です。
具体的には、次のような手順で手続きを進めます。
Step1: 借り換えたいカーローン会社で仮審査を受ける
Step2: 現在借り入れているカーローン会社に繰上返済したいと伝える
Step3: 仮審査通過後に、必要書類を準備して本審査を受ける
Step4: 本審査通過後に、新たに契約手続きを行う
Step5: 現在のカーローンの残債を、繰上返済する
このような流れでカーローンの借り換えは行われます。年収や勤続年数など、金融機関の定める条件に該当した人が借り換えを申し込めます。申込みをする際は、事前に金融機関のホームページなどで流れや条件を確認しましょう。
カーローンの借り換えに必要な書類は?
カーローンの借り換えをする際は、借り換え先のカーローン会社で新規の契約手続きを行います。そのため、借り換えであっても必要書類をすべて揃えなければなりません。カーローンの借り換えで必要となる書類の例は、以下のとおりです。
・顔写真付の本人確認書類(運転免許証・パスポート・個人番号カードなど)
・勤続年数が確認できる書類(健康保険証、ねんきん定期便、開業届など)
・所得証明書(源泉徴収票、住民税決定通知書、確定申告の控えなど)
・健康保険証
・現在借りているローンの返済予定表
・現在借りているローンの返済状況がわかるもの(銀行通帳のコピーなど)
・車検証の写し
・銀行の届出印
以上のように、借り換えの際には複数の書類が必要になります。金融機関によって必要書類の種類が異なる場合があるので、計画的に準備を進めましょう。
カーローンの借り換え先の選び方
カーローンの借り換え先を検討していると金利ばかりに目がいきやすいですが、返済総額や手数料などの諸費用を忘れてはいけません。カーローンの借り換え先の選び方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
月々発生する金利額
カーローンの借り換えで、現在返済中のローンよりも金利が低いかどうかは重要な要素の1つです。
また、金利の種類も慎重に選ぶ必要があります。カーローンの金利タイプは「固定金利」と「変動金利」の2種類です。金利タイプによっては、毎月の返済額や返済総額が変わるので注意が必要です。
「固定金利」は金利が変動しない代わりに、変動金利よりも高めに設定されています。「変動金利」は固定金利よりも金利は低く設定されていますが、市場の動向などで金利が上昇する場合があります。そのため、返済負担が増えてしまうリスクがあるのです。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った金利タイプを選びましょう。
企業によっては金利が0円の車のローンがある
カーローンとは、主に信販会社と提携しているディーラーが提供しているローンのことを指します。
このローンには通常金利が発生しますが、自社ローンについては自社簡潔のローンのため、金利がかからない企業もいくつか存在しています。
契約できるローンがどれも金利が高いという方は、一度検討してみてください。
大手自社ローンのオトロンは金利のかからない自社ローンです。
また、借り換えは行っていないため、複数台などをご検討されている際はぜひご利用ください。
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月々の返済額と返済総額
金利が低いカーローンに借り換えても、返済負担を下げられるとは限りません。カーローンの利息額は、ローン残高や返済期間によっても変わる場合があります。
例えば、ローン残高が少ない状況で、金利が低いマイカーローンに借り換えたとしても、返済負担があまり下がらない可能性があります。また、返済期間を新たに短く設定し直し、返済総額に占める金利を減らせたとしても、毎月の返済負担は増えるケースもあります。
そのため、毎月の返済額や返済総額が下がるかどうかのシミュレーションを行うことが大切です。全国銀行協会のホームページでは、借り換えをする際のシミュレーションができます。ぜひ活用してみてください。
カーローン借り換え時に発生する手数料の有無
カーローンの借り換え先を検討する際は、発生する手数料の有無を事前に確認しましょう。カーローン会社によって、手数料の有無や諸費用の金額は異なります。
借り換え時に数千円ほどの事務手数料が必要なカーローン会社もあれば、無料で手続きができるカーローン会社もあります。また、借り換え後に繰り上げ返済する際は、手数料がかかるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
カーローンの借り換え時には、事前に手数料を含めた総額の差額を計算するのがおすすめです。差額によっては借り換えが損になる場合があります。
カーローンの借り換え時に発生する諸費用
カーローンの借り換え先を検討する際は、金利の他にも諸費用を確認する必要があります。カーローンの借り換え時に発生する、諸費用の例は、以下のとおりです。
・収入印紙代(新しいローンの契約書に貼付する収入印紙の費用)
・一括返済手数料(現在借り入れているローンを一括返済する際の手数料)
・事務手数料(借り換え先の金融機関に支払う手数料)
・保証料(保証会社に支払う手数料)
・振込手数料(ローンを振り込む際の手数料)
収入印紙代は融資金額にによって異なり、200円〜2,000円程です。Web上で申し込むと、収入印紙代が不要となる場合があります。また、諸費用それぞれの金額はカーローン会社によって異なるので、借り換えを検討しているカーローン会社に事前に確認しましょう。
カーローンを借り換えるタイミングと向いている人
カーローンの借り換えは、どのようなタイミングで行うのが最適なのでしょうか。状況によってはカーローンの借り換えが不向きになるケースもあります。以下では、カーローンを借り換えすべきタイミングと、向いている人について解説します。
ポイント1:金利が高いケース
銀行系ローンの金利相場は1〜2%、ディーラーローンの金利相場は4〜8%と言われています。そのため、現在組んでいるローンの金利が相場よりも高額な場合は、借り換えたほうが費用を抑えられる可能性があります。
返済総額が下がり、月々の返済負担が減る場合があるので、生活費や貯金に回せるお金も多くなります。
特に、ディーラーローンは他の自動車ローンと比較すると金利が高い傾向にあります。借り換えを検討している場合は、金利が低く設定されているカーローンや自社ローンの利用がおすすめです。
ポイント2:収入が増えたケース
就職や転職により収入が増えた際は、カーローンの借り換えを検討しても良いでしょう。
カーローンを借り換えるときは、再度金融機関の審査を通過する必要があります。カーローンの借り換えの際には、低金利のカーローンを選ぶべきとご紹介しましたが、金利が低いほど審査は厳しくなると言われています。
審査において収入は重要な要素です。収入が増えた場合には、今まで通らなかった低金利のカーローンの審査に通る可能性があります。さらに、このタイミングで借り換えを行うと、支払い回数を減らし、金利を抑えて短期間で完済するような設定に変更できる可能性もあるので各金融機関の条件や手続きなどを確認してみましょう。
ポイント3:ライフスタイルが変わった
ライフスタイルが変わった場合も、カーローンを借り入れするおすすめのタイミングです。具体的には、結婚や出産などで家族が増えたり、子供が中学校から高校へと教育課程がステップアップしたりする場合などです。また、カーローンの返済が負担になった時も、金利の安いカーローンへ借り換える良いタイミングと言えるでしょう。
ライフスタイルが変わると、毎月の支出にも大きく影響します。例えば金利は同じでも、支払い回数を増やすことで月々の返済負担を減らせます。ただし、家族構成や生活スタイルによっては借り換えせずにそのままの方が良いケースもあるので、家族と相談して決めましょう。
ポイント4:残価設定型クレジットで車を乗り続けたい場合
残価設定型クレジットで車を乗り続けたい方は、カーローンの借り換えに向いていると言えます。残価設定型クレジットとは、車の価格から数年後の下取り価格を引いた金額を、毎月分割して支払うことです。
残価設定型クレジットの契約終了後は「車を返却する」「別の車に乗り換える」「残価を支払って車を買い取る」のいずれかを選択する必要があります。契約終了後に車を買い取る際に、カーローンに借り換えると残価分を分割で返済できます。
カーローンを借り換えるメリットとデメリット
カーローンの借り換えは、メリットだけでなく、手続きに時間がかかるなどのデメリットも存在します。以下では、カーローンの借り換えで知っておきたいメリットやデメリットについてご紹介します。メリットとデメリットの両方を知り、損をしないように知識を蓄えておきましょう。
カーローンを借り換えるメリット
カーローンを借り換える最大のメリットは、月々の返済負担が減ることです。現在契約しているカーローンの金利よりも安いカーローン会社に借り換えできた場合、返済の負担が減る可能性があります。
また、ディーラーローンを利用している場合は、ローンを完済するまで車の所有者はディーラーになります。金融機関が取り扱うカーローンに借り換えれば、車の名義を自分に変更できる可能性があるのです。
さらに、カーローン以外にも住宅ローンなどのローンを組んでいる場合は、一つの借入先にまとめると金利の優遇を受けられたり、管理が楽になるケースがあります。車の支払総額は数百万円にもなるため、数パーセントの違いとはいえ金額は大きなものです。そのため、借り換えは返済の負担を減らす有効手段と言えるでしょう。
カーローンを借り換えるデメリット
カーローンの借り換えには、デメリットがあることも頭に入れておきましょう。借り換えのデメリットには、手続きや審査に労力がかかったり、場合によっては返済総額が増えたりすることが挙げられます。
まず、ローンに借り換えるときは、金融機関に申し込みをして審査を受ける必要があります。収入を証明する源泉徴収票をはじめとした、多くの書類を集める必要があり、準備に時間を要します。また、収入印紙代や手数料などの諸費用がかかることも忘れないでください。
そして、残価設定型クレジットの契約期間中にカーローンに借り換えると、毎月の返済額が増える場合もあります。金額によっては、かえって高額になってしまう可能性もあるため、事前にしっかり検討しましょう。
カーローンの借り換えができなかった理由
借り換えをするにはローンの審査を通過する必要があります。しかし、カーローンの借り換え審査に落ちた経験がある方もいるのではないでしょうか。以下では、審査に落ちないようにするための項目をまとめました。これから借り換えの審査を受けようとしている方も参考にしてください。
返済を延滞した経験、ブラックリストの疑いがある
過去にローンの返済を滞納した履歴や、ブラックリストに載った経歴がある方はカーローンの借り換え審査に通過できない場合があります。なぜなら、金融機関から延滞を起こすリスクのある人と判断されてしまうからです。
これらの情報は、信用情報に記録されています。信用情報は審査の際に照会され、審査の際に最も重視される項目の一つです。しかし、金融事故情報は一定期間が経過すると削除されるのが一般的です。内容にもよりますが、削除までは5年〜10年ほどかかると言われています。
また、借り換えるのを止めて完済した場合でも、5~10年経過する前である場合、一般的な銀行ローンやカーローンは信用情報を元に審査に通すため、通過が難しいと言えます。
オトロンではブラックリストのご経験がある方が車をご購入された実績があります。
いざ購入しようと思ったけど審査に行き詰ってしまった際はお気軽にご相談ください。
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ローンの返済期間が1年未満の場合
ローンの残りの返済期間が1年未満だと、カーローンの借り換えができない場合があります。
特に金融機関では、マイカーローンの借入期間に制限を設けているのが一般的です。そのため、借入期間を1年〜10年以上かつ契約中のローンの残存返済期間以内としている金融機関では、マイカーローンに借り換えができません。
しかし、残価設定型クレジットは既存の返済期間よりも長くできる場合があります。事前にしっかり確認しましょう。
カーローンの会社によって借り換えが禁止されている
現在契約しているカーローンの会社によっては、元々借り換えが禁止されている場合があります。特にカーローンの場合は、本人が車の所有者でなければ原則利用できません。また、ディーラーローンを利用中で、車の所有者がディーラーやローン会社の場合、借り換え自体ができないことがあります。
さらに、ディーラーローンの返済中にカーローンに借り換えると、違約金が発生するケースもあります。そのため、借り換えを検討している場合は、申し込む前に返済中であるローンの契約内容をよく確認するようにしましょう。
年収が低下、転職して間もない
転職して間もない方や年収が下がってしまった人は、カーローンの借り換えができない可能性が高いです。特に、カーローンの場合「勤続年数1年以上」「年収200万円以上」といった金融機関ごとに定められた審査基準があります。そのため、その審査基準を満たせない場合は、基本的に借り換えの審査に通りません。
しかし、一部では審査基準を満たしていなくても融資してもらえるケースもあります。借り換えを検討しているけど、審査に不安がある方は、金融機関に問い合わせてみると良いでしょう。
借り換えはしっかり比較検討した上で選ぼう
本記事ではカーローンの借り換え方法やメリットとデメリット、借り換え先を選ぶポイントについて解説しました。
現在のローンよりも金利が低いカーローンへ借り換えは、毎月の返済額や返済総額を減らせる場合があります。今の返済額に負担を感じている方や、少しでも生活費や貯金に回せるお金を増やしたい方は、カーローンの借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
また、借り換えは自分にとってメリットがあることを確認した上で行いましょう。借り換えする際は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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